佐賀・福岡の靴屋 ティックワールド

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新企画 jbが考えるサステナブル(SDGs)のとりくみ
2021.12.09 | column

 

 

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は

「誰一人取り残さない(leave no one behind)」

持続可能でよりよい社会の実現を目指す

世界共通の目標なのだそうです。

2030年までに実現されるという。

 

 

 

あと10年もない。

 

 

 

 

17のゴールが設定されていて、いろんな項目があるのですが

jbが取り組んでいるSDGsをご紹介。

 

 

実は

「SDGsを続けて、30年になります」

これがjbの歩み。

jb、株式会社ティックワールド、靴工房JUMBOは1990年に創業し

本革を使った靴を製造販売してきました。

 

もともと牛革といえば、食肉用の牛の肉をとった後の副産物。

もちろん、牛革、豚革、山羊革などのレザーだけのために

家畜を育てたり命を奪ったりすることはありえません

原皮は肉に比べて卸価格が安く、畜産業者にとって

原皮目的で育てるメリットがないのでそれは考えられない。

 

死んだ皮がまた命を吹き込まれて、

革になって新しい価値を生むってすごいと思う。

私のように革靴の魅力に取り憑かれる人がいるみたいに

価値が生まれるって実はすごいこと、ですよね。

 

さらに靴工房JUMBOでは「ゴミを出さない、捨てないとりくみ」として

靴で裁断した革のあまりをハギレとして販売したり

革小物を作ってお客様にノベルティとして販売したりしています。

 

さらに言えば、革というのはリサイクルこそしにくいものの、

長く使えるという最大のメリットがあります。

丈夫で壊れにくいだけでなく、長年愛用するとエイジングが楽しめます。

長く使っていくモチベーションも保ちやすい。

リサイクルできないとしても余りある利点だと思う。

 

 

もしも何か間違いが起きて、革自体が使われなくなったら

素晴らしい革靴や鞄、財布がこの世に生まれないだけでなく

革を処分するための費用がかさむことになり、

廃棄費用がかさむことで肉の値段が上がり

おいしい牛肉はさらに高価なものに変貌していきます。

 

革こそサステナブル

革は人間が食べるための牛肉の副産物なのです。

それを価値あるものに変化させて

長く愛情こめて育てる。

革製品を使う事は、環境問題への取り組みの隅っこにかすかに触れているのです。

 

今まで当たり前すぎて誰も口にしてこなかったけれど

急に昨今SDGsが叫ばれるようになって

そんなの前からやってるよ!っていうのはなんだか

気が咎めるようなわれわれ。

 

ですがここで声を大にしていいます。

 

本革は持続可能性が高く、皮を革(レザー)になめすこと自体が

リサイクルなのでとても理にかなったものづくりだということは、

疑いようのない事実なのではないでしょうか?

 

ものづくりが難しくなる時代。

胸を張って「若者が自由に個性を表現できるものづくり」を目指して

jbはSDGsを続けていきます。

 

 

 

商品開発リーダー 大石でした。

 

 

平日は靴デザイナー、週末は農家民宿

佐賀の山の上の工房で、泣いたり笑ったり、靴を作ったりしています