こんにちは。
ときどき、必殺!裁断マン!をしているEです。
前回の記事でお伝えした、Hakimon鹿革靴のサンプル製作ですが
ちょうど昨日、そのサンプルの裁断が終わり、ひと段落。
現在は縫製職人さんの手で縫い上げられているところです。
普段は家畜ベースの革(牛・山羊・羊)を扱うことが多いため、
野生ベースな鹿革の個性の違いにほれぼれしたり、
頭を悩ませたりしながら裁断しておりました。
▽鹿革
見てください、このシボ感。
画面越しにもわかるこの柔らかそうな質感よ!
△個体によってはこんな風に
特徴的なシボが模様のように入っていることも。
まさに自然のアート!
△裁断マン泣かせのお転婆レザー
「キズがけっこうあるからお転婆な鹿だったのかな~」
などと生前に思いをはせつつ、裁断に頭を悩ませます。
家畜ベースのレザーと大きく違うなぁと感じたのは
1枚1枚の表情の差。
ある程度人間の管理下に置かれた環境で育つ家畜ベースのレザーよりも、
野山を自由に駆け回ってきたその生き様・鹿の個性がそれぞれに大きく現れています。
鹿に限らず、生き物から取れる革は一枚一枚、決して同じものはありません。
生き物、その生き様を写し取っているもの、それが「革」なのだと思います。
鹿の生き様が身近に感じられるような靴、
ぜひお手元で感じて頂ければ幸いです。