「これから佐賀に行って、店舗管理せぇ」
M.ando
いきなり呼び出されたかと思うと、このコトバ。
「お前もええ歳やし、ソフトは若いのに任せて次にいかんか」
Kちゃんが神戸に来てから私も次のステージに行くべきやないか。企画より新しい事をやってみたい、という気持ちが芽生え始めていたところだったが、まさか店舗管理とは…。
「ショップ展開を広げたい。でも管理できる者がおらんからお前せぇ」
「??」店舗管理は想定外。
しかも佐賀県に赴任。
仕事内容より「神戸から離れたくない」という気持ちが大きく、「えー佐賀ですかぁ」と、店舗管理という重大な内容より赴任先に不平を言う呑気な私。
不平を言いつつ「やるしかない」で気持ちを上げてはみるが、はて、店舗管理って何をするの?
はい、このレベルなんです、スタートは。
小売店の経験も管理職もやったことがない私には、どこから手をつけて良いのかさえわからない。
当時の私には、必要なスキルも目指す目標も頑張り方もわからず、ただただ今までにやったことのない職務に期待と不安ばかり募らせながらも、引っ越しやら思い出作りに励んでいた。
何と言っても会社の中で誰一人小売出身者がいないので、気楽に考えていたのかもしれない。
今思うと冷や汗たらたらで、お恥ずかしい限りである。
こんな私によくぞ店舗を任せましたね、会長。
多分移動にならなければ今の私はいなかったと断言できる。
この未来は想定してはいなかったと思うが、結果を考えると会長の決断力は凄いとしか言いようがない。
今度は佐賀で、次のステージが始まる。
・・・つづく
佐賀到着こぼれ話
「まずは免許、とにかく免許」
佐賀に来ての優先事項は車の免許をとることだった。
免許がないと通勤もできなきゃ店舗周りもできず、仕事にならない。
アラフォーで免許を取るはめになるとは!
でも最短でオートマ限定免許を取得!
教習所の先生からも、「年齢の割に早かったねぇ」とお褒めのお言葉頂きました。はい。
今では車なしの生活は考えられないくらいに頼りっぱなし。
たまに出張で都会に行くと、階段の多さと駅の中の歩きがやたら長いことに不満タラタラだ。
数年前までは「これが普通」と満員電車で1時間半の通勤をしていたのに。
環境の違いって凄いなぁ。